医療施設を裏で支えている職種

 医療施設では、医師や看護師などの医療従事者がチームになって働いています。多くの人が、医療従事者といえば直接診察や治療に関わる医師と看護師を想像しやすいでしょう。
しかし実際のところ、医療施設の中には裏方として医療を支える職種の人たちもいます。今回は、医療系の仕事に関心がある人に向けて、あまり表に出てこない裏方の仕事を紹介したいと思います。

 まず挙げたいのが、医療事務です。病院の受付や会計、診療報酬請求業務などを行っています。基本的に、患者さんと対面する受付窓口にいることが多く、笑顔で対応し、スムーズに診療を受けられるよう案内しなければなりません。
また、医療事務の人は、診療報酬請求業務という重要な役割を担っています。それはすなわち、医師が行った診療内容の報酬を計算し、保険者に請求する業務のことであり、医療施設を運営する上で欠かせない存在といえるでしょう。

 そして次に紹介したいのが、臨床工学技士です。医療機器の専門家として、医療機器の操作や保守点検、修理などを行う仕事です。人工呼吸器や心臓ペースメーカー、手術室で使われる様々な医療機器など、高度な医療機器を安全かつ確実に使える状態に保っています。
こうした臨床工学技士の存在は、患者さんの安全を守る上で非常に重要です。また、医師の指示のもと、患者さんに必要な医療機器の準備や操作を行い、治療時のサポートにも入ります。

 上記以外にも、医療施設を裏で支える仕事は存在しています。専門的な知識を活かして、間接的な形で医療を支えたい方は、ぜひ調べてみてはいかがでしょうか。